借入金の返済期間
2015-08-04
借入金の返済期間は、長期間で設定した方が月々の返済額が少額になり、資金繰りを圧迫する可能性も低くなるためお勧めです。
ただし、目安を知るため毎月の返済可能額から返済期間を計算することもできますので、今回は、その計算方法をご紹介します。
◆返済期間の計算方法
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返済期間=借入総額÷返済可能額(※)
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(※)返済可能額の算出方法
返済可能額=(税引後利益+減価償却費)の見積もり額
新規開業の場合は、前期数値など参考資料がありませんので、
同業他社の数値などを用いて、綿密な情報に基づき見積もり
額を算定する必要があります。
例)
○計算基礎数値
①借入総額 30,000,000
②初年度税引後予想利益 6,600,000
③初年度減価償却費 618,000
↓ ↓ ↓ ↓
○計算例
・返済可能額 ②6,600,000+③618,000=7,218,000
・返済期間 ①30,000,000÷7,218,000=4.15年
例示の場合、最短4年強で返済することが可能です。
この計算値はあくまで目安を知るための参考値です。
長期間の返済は、支払利息総額が多くなるデメリットもありますが、
将来の店舗の修繕等大きな支出に備えて、お金を確保しておく慎重さはとても大切です。
計算値ぴったりに返済期間を設けず、手元資金に余裕を残して返済年数を決めましょう。